整骨院利用者さん注意!違法加担してない?

こんにちは!
菅谷プロジェクト 代表
すがともフィットネス 
トレーナーの菅谷です!

今回は、
「整体で保険使えないの?」
「整骨院で保険ってどこまで使えるの?」
という疑問にお答えします。
特に、
慢性腰痛や肩こりなどで整骨院に通っている方
ぜひ読んでください。

実はこのテーマ、
業界でも非常にデリケートな問題です。
しかし、
知らずに使っていると自分のお財布にも、
国の保険制度にも悪影響を与える
ことがあるんです。

と言うかもう影響出てますよね(>_<)
影響出まくっています。


■「慢性痛に保険適用」は原則NG

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まず前提として、
整骨院で健康保険が使えるのは、
以下のような急性・亜急性の外傷のみです。

  • 打撲
  • 捻挫
  • 挫傷(肉離れなど)
  • 脱臼
  • 骨折(※原則として医師の同意が必要)

つまり、以下のような症状は保険の対象外です。

  • 慢性的な肩こりや腰痛
  • 原因のはっきりしない痛み
  • リラクゼーション目的の施術
  • 「なんとなく体が重い」などの不定愁訴

しかし、
現場ではこれらの症状に対しても、
「捻挫」「挫傷」
といった名目で保険を使っているケース
が少なくありません。

いや、
めちゃめちゃ多い。

◎これを基準にすると良いかも

慢性痛は保険適応ダメ
と分かっても
「具体的に何がダメで何が良いのか分からない」
というケースもあると思います。
そんな時は
★いつ
★どこで
★何で

を考えましょう!
この3つが分からない場合は
慢性痛の可能性が高いです。

柔道整復師等の施術にかかる療養費の取扱いについて柔道整復師等の施術にかかる療養費の取扱いについてについて紹介しています。www.mhlw.go.jp


■実際にあった話:グレーゾーンの保険利用

整骨院で働く知人がこう漏らしていました。

「慢性痛の患者さんが多いけど、職場では“とりあえず保険でいけるように”と処理してる。」

「今の職場は慢性痛患者が多い」

呆れる話ですが
このように、
保険の“グレー運用”は現場ではよくあるんですね。
しかしこれは、
本来あってはならない不正請求
にあたります。

この事実を分かって整骨院を経営している所もあれば
知らずに整骨院通いを何年も続けいている利用者もいます。

通うお客さんは「知らなかった」
というケースがほとんどですが、
経営者や店側が知らなかったじゃ済まないし、
知らない訳が無いだろう
と思います。

知ってて不正請求している院は
論外として
慢性痛で利用しているあなたも注意です💦

◎自費負担サービス

※この話は、
整骨院で働く友人数名に直接聞いた話です。

上記の様に
保険が使えない事で
売上が落ちる整骨院が増える中、
なんとか自費負担のサービス・商品を
購入いただく様に努力している
と言います。
その代表が骨盤矯正(笑)

骨盤矯正の必要性については
下記記事・音声をご確認下さい。

https://note.com/embed/notes/ndff44702327a

https://stand.fm/embed/episodes/683b3b8dd29fa393f5c86d24

stand.fm


■不正請求がもたらす経済的な影響とは?

◎医療費の無駄使い → 税金と保険料が浪費される

本来は自費で行うべき施術に保険が使われると、
医療費が本来よりも膨張します。
その財源は私たちが支払っている税金や保険料
つまり、

『慢性痛に保険を使って得しているようで、
巡り巡って自分たちの負担が増えている』

ということです。
最悪なのは
しっかり自費負担している人が
そういった人々のせいで
負担が増えたり、本当に困った時に
制限されてしまう事です。


◎ 保険制度が崩壊に向かうリスク

保険財政は年々厳しくなっており、
不正が続けば以下のような事態も起こり得ます。

  • 保険料率の引き上げ
  • 窓口負担の増加(2割→3割→将来的には4割も?)
  • 整骨院での保険適用範囲の更なる制限(既にされてるよね)

つまり、
本当に困っている人が
必要な医療を受けにくくなる未来
が来るかもしれないのです。


◎本当に必要な人への影響

がんや難病、小児医療、
在宅介護などの分野では、
今でも医療財源が逼迫しています。
整骨院の不正請求が積み重なれば、
そういった本当に支援が必要な分野に
しわ寄せがいく可能性がある訳です。


◎不正がバレた場合の“ツケ”

  • 整骨院には返還命令+営業停止処分+詐欺罪で起訴の可能性
  • 利用者にも「不正に加担した」として事情聴取や返金命令の可能性

「バレなきゃ大丈夫」は、
もはや通用しない時代です。
と言うか
「自分の事しか考えていない人」
となってしまいます。。。

もしあなたが慢性痛でお悩みなら
保険適応で受けるのではなく、
自費負担で受けてください。
または
生活習慣や性格まで
しっかりカウンセリングしてくれるトレーナーか
整体師に見てもらいましょう!


■数字で見る影響

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  • 整骨院での療養費(保険利用額)は、2022年度で約3,000億円
  • このうち一部が「不適切な請求」と疑われ、国や保険組合が調査を強化しています。

全体の医療費は毎年44兆円~46兆円で
うち2,900億円~3,200億円が整骨院での保険利用額です。
この2,900億円~3,200億円の何%が保険適応者なのか。。。


■私たちにできること:正しく保険を使う

✅ 「慢性痛=保険が使える」は誤解
✅ 本当に必要な治療には保険を正しく使う
✅ メンテナンスやリラクゼーションは自費で堂々と受ける

保険制度は
“みんなで支え合う仕組み”です。

あなたのお店経営の為、
あなたのお財布の為、
あなたのリフレッシュの為の制度じゃ無い。


制度を守ることは、
未来の自分を守ること
に繋がります。


まとめ

シンプルに3つだけ!

①治療院よ!
何でもかんでも保険適応するな!
保険は店経営の為の制度じゃない!

②利用者さんよ!
急性、外傷以外は保険が使えない!
慢性痛で保険は違法に加担しているよ!
覚えておいてね!

③お互いにすみ分けしようぜ!
急性・外傷は整骨院!
慢性痛は整体・トレーナー!


ご自身や身近な人が
整骨院に通っている場合、
「保険が適正に使われているか?」
を見直してみてください。
“知らなかった”では済まされない時代
です。

この記事が皆さんの健康と経済を守る一助になれば幸いです。


【番外編】そもそも慢性痛は整骨院では治らない事が多くない?

番外編です。
タイトルが結論ですが、
仮に整骨院で慢性痛対策をしても
症状が根本的に改善する可能性は低いかなと考えます。
※あくまで傾向の話です。
※整骨院=ダメと言っている訳ではありません。
構造的な問題を言っています。

理由は主に2つ。

◎理由① 東洋医学と西洋医学の考え方

急性・外傷の治療が基本ですので
「なぜ?」が薄い傾向にあると感じます。

骨折や打撲などを治療する場合、
「骨折した原因は?」
なんていちいち考えないですよね?

整骨院行って
じっくり話を聞かれた事や
された事ありますか?
ほとんどが行ってすぐベッドにGOじゃない?

疼痛の原因着目が非常に重要な慢性痛には
相性が悪いんです。

東洋医学・西洋医学の考え方については下記画像を。

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◎理由② 営業スタイルの構造的問題

整骨院で働く知人が多く
その全員が口を揃えて言うのが
「一人にかける時間が少ない」
という事です。

これは客数×客単価の考え方で
シンプルにたくさんの患者さんを
処置した方が売上が上がります。
ですので、
院側から
「一人当たりの時間は10分程度で」
等の指示をされている事が多いらしいです。

という事は慢性痛解消に重要な
「なぜ?」を聞き取る時間も
対策を案内する時間も無い訳です。

マッサージして超音波やって
その上で生活習慣や歩き方見て
対策(立ち方歩き方、運動療法等)を
ご案内するのは無理です((+_+))

つまり構造的に慢性痛解消には
不利なんです。

※本気で
「筋肉ほぐせば肩こり腰痛が治る」
と思っていたら単純に考え方が問題ですが。。。



以上!
最後までお読みいただきありがとうございます!