栄養から見る超科学的なインフルエンザ対策!

皆さんこんにちわ!
フィットネストレーナーの
菅谷智紀です!

毎年秋から春にかけて増えるインフルエンザ。
今回のテーマは栄養的観点で見る
科学的なインフルエンザの対策です!


🔳予防効果を期待できる栄養素

インフルエンザ対策と言っても
対策(予防)と症状の軽減
という二つの対策があります。
まずはより重要な対策(予防)効果を期待できる栄養素から!

◎ビタミンD

複数のランダム化比較試験(RCT)を
まとめたメタ解析で、
ビタミンD補給により
インフルエンザをはじめ呼吸器感染症の発症リスクが
約22%低下(RR=0.78, 95%CI:0.64–0.95)
という結果が出ています!

Frontiers | Association Between Vitamin D and Influenza: Meta-Analysis and Systematic Review of Randomized Controlled TrialsBackground: Vitamin D supplementation improves the immune funwww.frontiersin.org

◎ビタミンD効果のメカニズム

ビタミンDが「自然免疫/獲得免疫の調整」
「粘膜バリアの維持」
「抗ウイルスペプチドの誘導」
などに働く可能性が指摘されています。

https://www.mdpi.com/2072-6643/12/4/988?utm_source=chatgpt.com

(注意!)
すべての研究で明確な効果が出ているわけではなく、
プラセボ群との差が統計的に有意でない研究もあります。

◎こういった方は特に!

ビタミンDが不足しやすい冬季、
日照の少ない地域、
日光曝露が少ない人、
高齢者・肥満・慢性疾患がある方は特に
「補給を検討してもよい」とするガイドがあります。

Influenza | Nutrition Guide for CliniciansInfluenza was found in Nutrition Guide for Clinicians, trustenutritionguide.pcrm.org

日光曝露(日中外出・窓辺にいる)

食事(魚、卵、強化食品など)
を心がけましょう!


🔳症状を緩和させる栄養素

次にインフルエンザの症状を緩和させる栄養素。

◎ビタミンC

免疫機能を支える役割があることは広く言われており、
呼吸器感染症(一般的な風邪・インフルエンザ様症状)
に関しては「症状期間をやや短くする」という報告があります!

ただし、
発症リスクそのものを大きく下げるという
強いエビデンスは限られています。

※インフルの予防はできないが、
かかった後の症状を軽減させる事は出来る
という事。

果物
(柑橘・キウイ・イチゴなど)
野菜
(赤・黄ピーマン、ブロッコリーなど)
この当たりを毎日の食事に組み込みたいですね!

◎亜鉛

亜鉛も呼吸器感染症の症状を短くする
というデータが出ています。
例えば、
ある系統的レビューでは
「亜鉛補給により症状継続時間が
‐47%(95%CI:-73%~-21%)短くなった」
という報告があります。

Effect of micronutrient supplements on influenza and other respiratory tract infections among adults: a systematic review and meta-analysis – PubMedAcute respiratory tract infections (ARIs) are a leading causepubmed.ncbi.nlm.nih.gov

◎おすすめの亜鉛

【牡蠣(かき)】
●含有量
100gあたり約14〜25mg(圧倒的に多い)

●ポイント
食品中トップクラスの亜鉛含有量。

●エビデンス
免疫細胞(T細胞・マクロファージなど)の
活性維持に必須。
感染防御に関する臨床研究も多数あり。

●注意点
加熱しすぎずに、蒸し・焼き程度で栄養を保ちやすい。

【牛肉(特に赤身・肩ロース・もも肉)】
●含有量
100gあたり約4〜6mg

●ポイント
吸収率が高い「ヘム型亜鉛」を多く含む。

●免疫面
亜鉛+鉄+ビタミンB群が免疫細胞、
代謝に相乗的に働く。

●実践
週2回程度の赤身ステーキや焼き肉は、筋肉・免疫の両方に有効。

【 鰻(うなぎ)・かつお・さんまなど】
●含有量
100gあたり約2〜3mg

●ポイント
亜鉛に加え、EPA・DHA・ビタミンA・Dも豊富。

●免疫面
粘膜保護と抗炎症作用があり、
ウイルス感染時の炎症抑制に有利。

【ナッツ類】
●含有量
30gあたり約1〜2mg

●ポイント
少量でも補助的に有効。
間食やサラダトッピングで摂りやすい。

●免疫面
抗酸化ビタミンEやオメガ3脂肪酸も同時に摂れる。


🔳その他のポイント(備考)

最も意識的に摂取していきたいのが
ビタミンD(感染予防)。
そして万が一感染した時に
症状を軽減させるのが、
ビタミンCと亜鉛。

ここからは、
それ以外に食生活(栄養面)で注意するポイントをお伝えします。

◎結局はバランスと量

当たり前の話ですが、
良質なタンパク質、
十分なカロリー
(摂取カロリーが少なすぎえるのもNG)
野菜・果物からのビタミン・ミネラル摂取など、
栄養全体のバランスが免疫力維持に重要です。

◎サブキャラ栄養素

ビタミンD・Cや亜鉛等に比べ
語られる事が少ないが非常に重要な、
「緑茶カテキン」
「プロバイオティクス」
(腸内環境改善)

Influenza | Nutrition Guide for CliniciansInfluenza was found in Nutrition Guide for Clinicians, trustenutritionguide.pcrm.org

https://nutritionguide.pcrm.org/nutritionguide/view/Nutrition_Guide_for_Clinicians/1342035/all/Influenza?utm_source=chatgpt.com

臨床医のための栄養ガイド

◎肥満対策(適度な運動)

肥満(BMI 30以上)は
インフルエンザの入院リスク、
重症化リスクが高いという報告もあります。

運動不足になり
肥満度が増すと症状が重たくなります。
条件によっては2倍の差とも言われています。。。


🔳まとめ

●インフルエンザ等呼吸器感染症を予防するにはビタミンD
感染後の症状緩和と期間短縮にはビタミンC亜鉛
●摂取カロリーが少なすぎる食事もNG
●緑茶カテキン・プロバイオティクスも有効
●肥満も症状を悪化・重症化させる
●上記に関係する各データはインフルエンザに特化しかデータでは無く呼吸器感染症全般に共通

※ちなみにどんな栄養素より最も効果があるのは
徹底的な手洗いうがいとアルコール消毒です!

最後までお読みいただきありがとうございました!

ではまた!

ジム以上の価値で自宅で!ダイエットや体のメンテナンスまで【出張&オンライン】栃木県の出張パーソナルトレーニングなら”菅谷プロジェクト/すがともフィットネス”「ジムで知り合いに会いたくない」「運動はしsugatomo.blog