野菜ジュースって本当に体に良いの?エビデンスで徹底検証!

「忙しくて野菜が摂れないから野菜ジュースで補ってます」
そんな方、多いのではないでしょうか?

でも実際、
「野菜ジュースって体に良いの?」
「本当に野菜の代わりになるの?」

と疑問に思ったことはありませんか?

今回は、
最新の信頼できる研究(エビデンス)をもとに、
野菜ジュースのメリット・デメリットを
わかりやすく解説します。


■結論から言うと…

野菜ジュースは“補助的”にはアリ。でも、野菜の完全な代替にはならない!

その理由を、科学的根拠とともに説明していきます。


■ 野菜ジュースのメリット(エビデンスあり)

① ビタミン・ミネラルはちゃんと摂れる

◎ビタミンCやカリウム、

β-カロテンなどの栄養素は、加工後もある程度残る。

◎血圧の改善や抗酸化作用(老化予防)が期待されるという研究も。

https://www.cambridge.org/core/journals/nutrition-research-reviews/article/health-effects-of-100-fruit-and-vegetable-juices-evidence-from-human-subject-intervention-studies/F2E7246B748741828885E76AA42A774B?utm_source=chatgpt.com

② 食事にプラスする形なら有効

◎忙しい朝など、どうしても野菜が不足しがちな場面で活躍。

◎「全く摂らないよりは飲んだ方がいい」という位置づけ。


    ■こんな研究も。。。

    これは野菜ジュースではなく
    フルーツジュースでの研究です。

    ※15本のレビュー
    (51件の主要メタアナリシス、ドーズレスポンス解析6件、サブ解析87件)が対象となり、
    対象範囲は1日50〜1,200 mL、
    短期~長期(数時間~数年)
    に及ぶ研究でした。

    ◎主な結果まとめ

    【効果あり(全体の約20%の分析)】

    • 血圧改善:4件のメタ解析で有益な効果が報告。
    • 血管機能の向上:2件、血管拡張機能に改善。
    • 炎症マーカー低下(IL-6、CRPなど):3件。
    • 脳卒中による死亡リスクの低下:1件。

    【リスクあり(約6%の分析)】

    • 心血管疾患死亡リスクの上昇:1件、
    • 前立腺がんリスクの小幅上昇:1件、
    • 2型糖尿病リスクのやや上昇(RR ≈1.07):1件。

    【中立~効果なし(残り74%)】

    • 総コレステロール、肥満度、肝臓機能、糖代謝、乳がん・大腸がんなどに対して「有意差なし」という結果が多かった。

    ◎観察研究(コホート) vs 介入研究(RCT)の違い

    ○介入(ランダム化試験)では、

    血圧・血管機能・炎症などに対して

    ポジティブな結果が目立つ一方、悪影響は報告されず。

    コホート研究(長期観察)では、

    上述のリスク(心血管死亡・前立腺がん・糖尿病)

    が示されているが、リスク上昇の効果量は小さく、

    バイアスの可能性も指摘されています。

    ○要するに、

    「短期的な生理学的なメリットはあるが、

    長期的なアウトカム(疾患や死亡)では

    リスクが混在していて完結していない」という印象です。


      ◎ メカニズムの考察

      • **ミネラル(カリウム)や抗酸化物質(リコピンなど)**の効果が、血圧・血管機能改善につながる可能性。
      • 果物由来のポリフェノールは抗炎症・血管拡張的に働くことが知られており、その働きが一部の効果に寄与している可能性があります。

      ◎ガイドラインへの影響

      現時点では、

      「100%果汁飲料を一律に健康ガイドラインから除外すべき」

      というエビデンスは不十分

      むしろ「適度ならメリットも期待できる」

      可能性が示唆されています。

      ただし、

      添加糖のない100%ジュースで、

      量や対象者によって注意が必要

      というスタンスです。


      ■ 野菜ジュースの注意点(盲点も多い)

      ① 食物繊維がほぼゼロ

      ジュース製造過程で繊維質(不溶性食物繊維)は除去されてしまう。

      腸内環境・血糖値安定・便通改善などの効果は期待できない。

      ② 糖分が多いものもある

      市販の「野菜・果実ミックス系」は、1本に糖質10〜20g入っていることも。

      無意識に“ジュースで血糖値スパイク”になっているかも…。

      ▶ 果汁と糖尿病リスクの大規模研究(Nature, 2023)

      ③ 添加物のリスク


      ■ 生野菜と比べてみた!

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      ■ こんな人には“程よく”おすすめ!

      • 朝食で野菜が摂れない人
      • 外食が多くてビタミン不足が気になる人
      • 食事のサポートとして利用したい人

      ■ こんな飲み方はNG!

      • 「野菜は飲めばOK」と思って野菜を食べなくなる
      • 1日何本も飲む
      • 果汁たっぷりの“野菜果実ミックス”を常飲する

      ■ 失敗しない野菜ジュースの選び方

      1. 「野菜100%」「無添加」「果汁なし」「砂糖・食塩不使用」を選ぶ
      2. 1日200mlまでが目安
      3. 食事に“プラスする形”で取り入れる

      ■ まとめ

      野菜ジュースは「健康の保険」にはなるけれど、「本命」にはなれない。

      野菜ジュースは便利ですが、
      それだけで健康になれるわけではありません。
      「野菜の補助」
      「外食中心の生活での栄養サポート」
      としてちょい足し感覚で賢く使うのがコツです!


      以上、最後までお読みいただきありがとうございます!