日本人は昔から
夏よりも冬の方が基礎代謝が高いというのが常識でした。
しかし、
近年基礎代謝の季節変動が変わってきています。
目次
- ■冬に基礎代謝が上がるとさせる理由
- ■基礎代謝の年間変動
- ■万人に当てはまる訳では無い
- ■10月は筋トレ月間!
- ◎代謝を上げる努力より溜め込まない努力
- ■筋トレでグリコーゲンを枯渇
- ■まとめ
■冬に基礎代謝が上がるとさせる理由
夏より冬に代謝が上がる理由は下記の通りです。
〇体温を上げようとする(体温を維持する為に多くのエネルギーを使う)
〇褐色脂肪細胞が活性化する
〇日内較差などの気候因子
〇摂取栄養素比率などの食物因子の関係
※冬とダイエットの相性についてより詳しくまとめた記事がこちらです♪
https://note.com/embed/notes/nd79337acffcb
■基礎代謝の年間変動
冬の方が痩せ体質になる
というのは本当ですが、
基礎代謝という観点で見ると
実は10月が一番低いんです。
ちょっと古い文献情報ですが、
基礎代謝と季節変動を調査した研究で、
夏に基礎代謝が下がり、
冬に上がるという事が分かっています。
ただし、意外にも最低値は10月で
年平均値よりも5.8%低く、
最大値は4月である事が分かりました。
(4月は年平均より5.2%高い)
つまり、
4月と10月では
基礎代謝が最大11%も
差があるという事になります。
■万人に当てはまる訳では無い
当研究の対象者は19歳~26歳の若い男性
かつ
たった1年間の追跡、
かつ
計7名という少ない対象者数、
かつ
自衛隊員という定期的に体を動かす人が対象
というかなり絞られた条件での研究でしたので、
老若男女全てに方に当てはまるかと言われれば何とも言えません。
しかし、
対策として
「10月は太りやすい」
と身構え
普段よりも意識的に活動量を増やす事をお勧めします!
■10月は筋トレ月間!
基礎代謝は体重や筋肉量、
また肝臓や脳などの機能によって構成されています!
※ちなみに基礎代謝の構成を数値化すると、
〇肝臓:27%
〇脳:19%
〇筋肉:18%
〇腎臓:10%
〇心臓:7%
〇その他:19%
となります。
ここで言いたいのは
「筋トレで筋肉をつけて基礎代謝を上げよう」
という話しではなく、
「筋トレして炭水化物で太らないようにしよう」
という話しです!
◎代謝を上げる努力より溜め込まない努力
結論、
筋トレあとは炭水化物を食べても太りにくくなります。
これはトレーニングにより
グリコーゲンが枯渇する為であって、
トレーニングをしても
グリコーゲンが枯渇しなければ
余裕で太りますのでご注意を!
実際、
グリコーゲンを枯渇させた状態から3,642㎉摂取し、
1週間かけて4,930㎉まで摂取量を増やした結果、
グリコーゲンが枯渇していない時に比べ
体脂肪になりにくい事が分かりました。
具体的には、
グリコーゲンは体重1㎏あたり
約15gの貯蔵が可能である事、
またグリコーゲンが満タン状態だと
余分な炭水化物(食べ過ぎた分)は
脂肪合成処理
(1日あたり約475gの炭水化物から150gの脂質を合成)
される言われています。
Glycogen storage capacity and de novo lipogenesis during massive carbohydrate overfeeding in man – PubMedThe metabolic balance method was performed on three men to inpubmed.ncbi.nlm.nih.gov
https://note.com/embed/notes/ndded4893f8ba
■筋トレでグリコーゲンを枯渇
以上の事から、
代謝の低い10月は
積極的にトレーニングをして
体内のグリコーゲンをじゃんじゃん枯渇させ、
炭水化物を食べても太りにくい体
を作る事をおすすめします!!
※ちなみに体内に貯蔵できる糖質は500gと言われています。
■まとめ
〇年間で最も痩せやすいのは冬
〇基礎代謝は4月が最高で10月が最低
〇4月と10月で最大11%の代謝差がある
〇代謝が低いなら別の手段で太りにくくしよう
〇トレーニングでグリコーゲンを枯渇させれば、その後の炭水化物が体脂肪になりにくくなる
〇10月は積極的に筋トレしよう
最後までお読みいただきありがとうございました!